ゆとりの逆襲

時事ニュース初心者でも、読みやすいブログを目指して邁進中。

日本人はパヤオから何も学んでいないのか!

ぱやおさんが教えてくれたこと

 もののけ姫、風の谷のナウシカ、まあその辺の有名どころしかみていないエセぱやおふあん(ファンというには、ファンの方におこがましいレベル)な私ですが、ぱやお大先生から学んだことはいっぱいあります!

 

  • とりあえず「働かせてください!」って可愛い声で言う気持ちで面接を受けること。
  • ストーカーになったらいけんということ。
  • おっことぬし様という素敵なことば。(おっことぬし様ってずっと言ってたい、音の響きの良さ!)
  • 好きになるのはアシタカみたいな男がいい。→でもそんな人いねえってこと。→いたとしてもサンみたいに凛々しい女子にならねばいけんということ
  • 日本人は自然の神秘と畏怖を忘れている

 

 いろいろ言いたいことはあるけど、本当に言いたいのは最後の行。

 こんなに自然に恵まれた国だったのに、利益、効率、能率、数字数字すうじ!って言って、いつからか自然のことは振り返らなくなった。災害が来たときにだけ、自然の神さまが怒ってるってたまにぽつりと少数の人が言って、いざ神社に行けば、手も洗わずに適当な作法で「~~して下さいお願いします」の神頼み。

 お前、絶対普段俺に感謝のひとつもしてないだろ!って神様は呆れ返っていることでしょう……。

 

 そうはいっても、私も人の子。人を信じたいです。

 宮崎駿監督のもののけ姫、風の谷のナウシカ、等など、自然を尊重する論調の作品がヒットして、これだけ人の心に響いているということは、日本人だけでなく、世界中の人が「自然の神様」を心のどこか奥底ででも、感じているのではないでしょうか。

 

本当に大切なもの

 私の大好きな本で、もしかしたら聖書の次ぐらいには読まれているのかもしれない、『星の王子さま』には、こんな一節があります。

 

 本当に大切なものは目には見えない

 

 一般的に、あなたの大切なものは何ですか?と聞かれて、ゲームって即答できる人がいたらある意味凄いと思います……。お姉さん目線で、と、友達一人ぐらいは作ろうね?って言ってしまいたくなります。。

 

 一般的に大切にしないといけないのは、友達とか家族、恋人との愛情だと思います。愛は目に見えない。星の王子さまでも、結局口うるさい恋人のような存在が出てきて、なによりもだれよりもあの子だけが大事って、結論に至ります。

 

 日本が大切にしなくちゃならないのは、私は森の神様だったり、川の神様だったり、海の神様だったり、自然の神様とそこに生きる動物たちだと思うのです。中でも、鹿は古来より神の使いと言われていて、もののけ姫にもシシ神さまと一緒に歩く鹿の群れが描かれていますよね。(もののけ姫に関しては、勉強不足なところもあるので、もし違っていたら教えてくださいね…)

 

 神さま、精霊、などなど、そういった超常現象が大嫌いな方向けには、こういうお話があるので、良ければ聞いて下さい。単に自然を大事にって言ったって、なんとなく人はそれを忘れ、なんとなく木を伐り、山を狩り、なんとなくそこに家を建ててしまいます。だから、日本は長い間、自然の中に生きるたくさんの神さまという見えないものを信仰し、その信仰する力が自然を守ってきたのだと思います。

 と、考えてみたら、神さまなんているかこのやろー!っていう気持ちも、少し薄れるのではないですか? どうでしょうか?

 

鹿を人間の勝手で殺し続けて……

 鹿が多いから、鹿が山から降りてくるから、鹿の角は怖いから。鹿は畑の作物を食べるから。

 そういう理由で、山から迷い込んできた鹿が殺されることに、疑問を感じます。

 鹿は、本来、人が怖い生き物です。奈良公園の鹿ですら、食べ物を持ってないと近寄ってきません。近寄ると逃げます。何もしてないのに、襲われることはまずないと思います。

 この前、ニュースで鹿を金網で捕獲しようとして、怪我をさせて、大暴れしてしまって、人を襲うといけないので結果的に殺したという話をみました。

 金網で捕獲されようとしているところをみると、鹿を物だと思っているかのようでした。鹿は神様の使いなのに。

 鹿はただ迷ってきただけです。人間が木を狩り、勝手に村を作り、勝手に農業をして、勝手に害獣として扱われて。

 また、鹿が多い理由のひとつに、狼がいなくなったことがあげられるそうです。日本狼を絶滅させたのは、人間です。いろんな理由が重なったとは思いますが、人間が殺していったのもまた事実です。多くなったら殺すという考えで、狼を殺し、絶滅させ、今度は鹿が増えたから鹿を殺していくのでしょうか? 繁殖力の高い鹿が絶滅することはないのかもしれませんが、もしも鹿が消えたら、次は何でしょうか? 

 

 増えるから殺していい、なんて本当に野蛮な考えだと思います。人間は増えるから殺して良い訳ないですもんね? 人間より鹿を下にみた考え方……人間は偉い生き物でもなんでもありません。同族を無意味に殺し、自然を破壊する、どの生き物よりやっかいな生き物だと思います。

 (他の面では、人間は好きですけど…)

 

 自然と共存する。もののけ姫のラストは、そう結論づけられました。自然や生き物と共存するヒントは、奈良公園にもあると思います。鹿、もういっぱいいたっていいじゃないですか。農家? 農家の人は困ると思いますけど、農家が作る作物は本当は農家のおじさんが作ったものではないと思います。

 水を豊富に蓄えてくれる山があり、川が水を流してくれて、自然の土から栄養をもらい、人の手が加えられて、ようやく作物はできます。人だけの作物ではないのです。自然から貰ってばかり、奪ってばかり、それで本当にいいのでしょうか? 与えて貰ったらお返しをしましょうよ。ありがとう。たまに鹿に襲われるぐらい、仕方ないです。ビジネスの世界だと、鹿よりどぎつい方々が襲ってします。どこでも同じですよ。

 自然を壊し、そこに家を建て、土砂崩れが起きてしまう。山の近くに家は建てるなよってことだと思います。農家さんが都会で農業が出来ればいいですよね。将来的にはそうなりそうですが、それが当たり前になるのはまだ少し先でしょうか。

動物との共存のヒント

 こんなゆとり世代の代表みたいなゆとった思考の私ですが、見聞を広めたいと言う向上心の塊のような一面もあり(自画自賛w)、その思いでイギリス留学をしていたことがあります。一般家庭の結構ぱつんぱつんの資金で、親が頑張ってくれました。

 イギリス、ロンドンに行けば、町の中に森があります。町の中に、公園や木がたくさんあって、木には大体リスが住んでいます。リスは家の中に入ってきたり、ゴミ箱を漁ったりしますが、駆除されることはないみたいで、のびのびと生きています。キッチンで切ってて放置してたりんごが、自分の部屋から帰ってきたらなくなってたことがあります。つい、F*ck you!と叫んでしまいましたが、まあいいっかと思い直しました。

 自然と生き物の共存ってこういうことだと思います。まあいいんですよ、何とかなるもんなんです日本人は用心しすぎ。もし子供が不用意に鹿に近づき、鹿の角で怪我をしたら……怪我をしたって鹿は子どもを食べません。おじいちゃん、おばあちゃんは鹿に近づくことはあまりないでしょう。こえーって言って逃げる人を襲う鹿なんていないと思います。(奈良公園で、シカせんべいを持っていたら襲われますけどw 襲われたって可愛いもんです。死にゃしません)

 こういう自然崇拝の精神は、日本人の心の底にまだ生きてるとは思うのです。だからこそペットブームが起き、山ガールが現れ、自然が好きだと再確認する機会も増えました。まだやれる!日本人は、まだ自然を守れると思う、それを信じたいです。

 

 理想論を語りつくした気はしますが……。

 とはいえ、頭のかたーい考えの方々を神さまじゃー神の死者じゃーとか言って説得できるとも思えません。利益、能率、その先に見えるのは利益に塗れた損得だけで生きる虚しい人生です。自然の美しいもの、芸術、文化、美を感じること、感動することこそ、生きてて良かった!に繋がるんだと思います。趣味はスマホだったらしんどいです……これからの厳しい世の中はね、癒しが必要なのですよ。でも、癒して欲しいときにだけ癒してもらってどうするのよ。癒してもらってるんだから、お返ししなくちゃいけないのに、お返しが自然破壊なんて自分勝手な話、許されるはずがない。

 自然との生き方には、共存に勝る解決策はないと思います。共存しないのなら、どちらかを殺すしかありません。自然を?それとも人を? それこそ、もののけ姫のなかの話ですよね。