ゆとりの逆襲

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プーチンという名の怪物

 アメリカが世界最強の国だとすれば、ロシアは陰の世界最強の国なのかもしれない。世界の陰の支配者はプーチンなのか。あ、でもあんなに見えてるから陰ではないのか。

 

【クリミア危機の概要】

 そして、プーチンは確実に「アメリカが弱い時代」を虎視眈々と狙ってきた。そして、オバマのヘタレっぷりにプーチンが「よっしゃー!」と歓喜し、アメリカさまを馬鹿にしまくった結果が今のこの状況。好機を見る目も、やはり頭脳も権力もプーチンの方が上手な模様で、オバマはそれに対してぶち切れ。「お前ら、こんなやつに騙されるんじゃねえ!」って言ったけど、いやそれ誰でも分かりますがな。と全世界からツッコミが入る。アメリカさまは完全に頭に血が上ったご様子。

 ロシアという国の恐ろしさと、孤立していくロシアの姿と、今この世の中における国と国との外交の難しさと、どこの国も自国の利益ばかり考えていて……。

 

 イギリスの新聞を読んでいる限りでは、欧州の「制裁」もあまり手痛くはない。ビザ取得の強化、ロシアのたった数人の資金差し押さえ。どこもかしこも、ロシアの天然ガスが欲しいのねって話です。いや、ロシアが駄目なら多少高くても他国から貰えばいいのにね。そういう訳にもいかないのが外交ってことなのか。

 戦後、いや戦争終了直後、ボロボロになった日本から北方領土を文字通りぶんどり、その後69年(2014年3月23日現在)経っても返してくれないことを考えると、クリミア半島に住む人々にどうしても同情してしまうのだが。

 それと、今の世界の構造は、かなり危ういものだってことも改めて分かった。国際連盟は戦勝国の拒否権一つで動かない、ということは、戦勝国が絡む問題には一切手が出せないということ。今回の場合は、ロシアの拒否権と、中国の無回答という荒業まである。

 

 国の危機なのだから、すぐに飛んで行って「こんなやつら、俺たちが倒してやるから、安心しろよ!」という役目の機関が世界にあれば良いのに。

 

【プーチン分析】

 プーチンはかなり古風な人間なのだと思う。同性愛者は許せないし、ソ連のような昔の大国に憧れを抱いていて、定期的に「俺強いぜ」アピールを国民に向けてする。(おかげでホントはチビなのをあまり知られずに済んでるっていうね……。)ゲイが社会に相当受け入れられているイギリスに対しても嫌みをちくりと言ったそうだが。いや、でもあんたが好きとか言ってる日本にもいっぱいいらっしゃるから!世界中にいっぱいいるから!その考え、超遅れてるから!

 プーチン分析をしていたら、頭にぽっと浮かんだ人物がいた。志々雄真実。漫画『るろうに剣心』の最強にして最大の悪役である。弱肉強食がモットーで、「弱者は強者の糧となれ」が有名な彼の台詞だ。るろうに剣心は志々雄真実とのバトルを最終回にしたら伝説の作品になったのに。まあ、それはさておき。

 

 クリミア半島の併合に表向き、「君たちは弱い国だろ?俺たちが助けてやるから!」とプーチンは言ってたけど、どう考えてもその言葉の裏には「弱国は強国の糧にせよ」に通じるものがある。戦後、すんなり領土を返したアメリカとは対照的に、今もなお日本の領土を支配し続けているロシア。執拗に領土を求めるロシアの姿勢と恐ろしさが窺える。やはりクリミア半島の人たちにエールを送りたい。冷静に、そして迅速に、絶対に自分たちの領土を守ってほしい。