ハリー・ポッターと人生を変えた本たち
今週のお題「人生に影響を与えた1冊」
- 作者: J.K.ローリング,J.K.Rowling,松岡佑子
- 出版社/メーカー: 静山社
- 発売日: 1999/12/01
- メディア: ハードカバー
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私の場合、それってHarry Potterかな。「私を魔法界に連れってって」ならぬ、「私をイギリスに連れてって」くれた作品だと思う。
ハリーでイギリスを少しだけ知って、家族で団らんするところとか、友人にも家族のように優しく接するイギリスっ子の良いところとかも、教えてくれた作品。映画はね、ダイジェスト版でしかないんだけど……本はね、日本語はそれほど美しくないんだけど、確かに指摘されてるように最終巻のプロットは甘くって……え? 結局何したくてそこに行った? みたいな、人と会って情報を得ることしか基本的にしてなかったりする。こんなこと言うと、何様?って言われるかもしれないけど、荒削りなんだよね。ミステリー小説の探偵みたいな話になりつつあるんだけど、やっぱり原書の文章が良いんだよね。英語で読んだ本はいろいろあるけど、ローリングさんみたいに「文章書いてる!楽しい!」っていう、文章が踊ってるような本は他にあまりないんじゃないかな。
私の英語読解能力にハリポタがちょうど良いから、読んでて楽しいのかもしれないんだけどね。
シリウス、ダンブルドア、スネイプ、ハーマイオニーっていう良いキャラがいっぱい出てくるのもハリポタの魅力だと思う。多分、ハリーが一番好き!っていう人はなかなかいないんじゃないかなって思えるぐらい、主人公の印象って薄いし、キャラとして成り立ってるような気はしないんだけど……脇役が輝きまくってるよね! 人として尊敬できる人が登場人物でばんばん出てきたり、話の展開によって悪役にもヒーローにも成り代わるキャラがいたりして、キャラクターの魅力でここまでの人気を引っ張っていったんじゃないかなーとも思える本だった。
一冊を選ぶのに候補は3冊あったので、ついでにここで紹介させて頂きます!
他にこの世で一番好きな、『星の王子さま』も、ほっこりやさしい気持ちにさせてくれる良い本。辛い時に読んで、大切なことは目に見えないんだー!いつかきっと報われるはずなんだー!今はなんにも見えないけど!実感全然ないけど!って思って、明日を生きる勇気を貰える本。
- 作者: サン=テグジュペリ,Antoine de Saint‐Exup´ery,内藤濯
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/03/10
- メディア: ハードカバー
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『銀色の恋人』タニス・リーも、個人的には名作。一番入りこんで、泣きまくったんで、父親が「えええ、なに?!何かあったんか!?」って心配するほどだった本。(笑)
- 作者: タニスリー,Tanith Lee,井辻朱美
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/04
- メディア: 文庫
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まー表紙を見てもらったら分かる通り、ザ・少女小説なんだけど、SF要素もあって、まあテーマも話の展開も定番っちゃあ定番なんだけど、ヒロインのドロドロした友人関係と母子関係に凄く共感を覚えた、あとあるシーンで悶絶するぐらい号泣した、本の世界に入りこんだ作品。女の子だったら面白いはず。男性は……女性らしい一面を持った人なら好きになるかもしれないけど、人を選ぶ本だね。
秋の夜長はやっぱり本でしょ。金曜日の夜更かし本、電車の中の一番有意義な時間といえば本を読むこと。この中で琴線にふれた本がもしあったら、ぜひお試しあれ。