ゆとりの逆襲

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或る本屋オタクのつぶやき

トピック「本屋」について

 私は、生粋の本屋オタクです。

本屋オタクと言っても、どうしようもなく好きって本屋がある訳でもない。強いて言えば、近くのTSUTAYAで充分満足できる安上がりの本屋オタク。って、本屋オタクじゃないのかもしれないですね! ただの本屋好きか……。

 本屋好きと言っても、別に四六時中本を読んでおきたい訳でもない。オンライン小説で満足できたり、漫画でも良い訳です。本屋さんに行って、新刊チェックしたり、平台に置かれたおススメ本をちら見するのも好きです。

 本屋は好きだけど、古本屋さんは苦手。あの、なんとも言えない異様な臭いがくさいと思ってしまうのです。ムーミン谷の最終巻は古本屋で買ったけど、そのまま手つかず……読んでない。誰か知らない人の手垢がべたべたついたものは、あんまり好きじゃないんです。貧乏なんだけど、ちょっとくらい無理してでも新刊が良い。

 本屋の何が良いって、英知の結集なところでしょうか。本屋に行くと不思議とやる気が出ます。本一冊……は書いたこともないけど、大学で提出するレポートぐらいはあるので、一冊書くのにどれだけ他の書籍から調べるんだろうと想像すると、この本も英知でこっちの本も、あっちの本も……とにかくどの本も凄い!と、思えるんです。想像だけで、作者の方々を大尊敬してしまって、想像だけで、やる気みなぎるっていうか……まあ、妄想力が半端なくなったのも、毎日活字を読んでるおかげかな。

 

 とにかく、本屋にいてる空間が好きなのです。本屋に行けば、2時間でも3時間でも居座れます。あまり本は買わないんだけどね! 近くのTSUTAYAにいつも行っているのですが、一時期友達がそこで働いていて、「あんたちょっとした有名人になってるよ!」って教えてくれました。私がずっと通っているのを知ってくれる店員さんがいらっしゃったみたいで、友達が「あの子、〇〇さんの友達なんだ! 良かったー!」って言われたそうです。何が良かったのかというと、私がずっと一人で来てるので、本ばっかり読んで、この子友達がいないんじゃないかとこっそり心配してくれていたみたいで……確かに、本屋さんは聖域なので、友達と一緒に行きたい場所ではないんです……。一人でずっといたい場所。

 昔、ずっと好きだった人と初デートをしたときに、本屋さんを見つけて、入って、ずんずん一人で進んで一人で本を読み漁る私に、その彼がめちゃくちゃ失望した!みたいな顔をされたことがあります。お前が俺をデートに誘ったんじゃないんかい、と! 一人で来てるんじゃないねんぞ!と、いう目をされて、あ、やっちゃった!ってことに気付きました。本の誘惑に負けて、好きな人を適当に扱って、その後見事にフラれたことは、今ではまあちょっとした笑い話ですね。