ゆとりの逆襲

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アイスバケツチャレンジを嫌う日本人、好む欧米人

 アイスバケツチャレンジを批判する心理が私にはあまり理解できない。だって、ボランティアを広める方法として、アメリカで元からあるもので、それを楽しんでやってたっていう批判? ALSの人は苦しんでるのに、バカ騒ぎしてっていう批判?

「ALSの人は可哀相」って前提があって、その批判は成り立つんじゃないかと、この頃は思ってしまう。

 

 バカ騒ぎだろうが何だろうが、お金が集まればそれで良い気がする。アイスバケツチャレンジで死んだ人は、少し可哀相だけど、ちょっとやりすぎだ。ただ単にちょっと冷たい水被ってたら、死ぬこともなかったんだろう。

 

 批判する精神を持つことも大事だけどね。それでも、やっぱりボランティアに対して、冷たい意見が日本は多いなあって感じてしまう。

 

 日本人から見て、アイスバケツチャレンジに違和感があるのは、それがどこか「不幸の手紙」みたいに見えるからだと思う。Youtubeにアップした人は、3人を指名して、指名された人は必ずボランティア活動に参加しないといけない。氷水を被るか、寄付するか。

 でも、ボランティアだから、不幸の手紙なんかじゃ全然ない。心理学によると、ボランティアすると本当に幸せになれるのは自分自身だそうだ。(『本当にわかる心理学』植木理恵 p.30)「シアワセ」ではないと言われている多くの日本人に必要なものは、ボランティアなのかもしれない。

 

 キリスト教が根付いた文化だと考えると、欧米の親切したがり精神もまあ理解できる。親切にすること、ボランティアは自分への奉仕でもある。Volunteerという英語にも、「自分から何かをする」というポジティブな意味合いもある。そこが、ボランティアは「自分でやるかやらないかを選ぶ」という日本の考えとは合わない。まあ、しゃーない。グローバル社会だ。こういうカルチャーショックもあろう。

 

 イギリスにいる友達は、ホームレスの人が物乞いをしていたら、必ずお金をあげる。イギリスは奉仕精神が強い人が多くて、物乞いだけで一か月で300万ぐらい稼いだ男の記事がニュースになるほどである。それはそれで問題だけど、日本で物乞いをしても到底届かない額だと思う。

 

 あと、今すぐ寄付するんじゃなくて、このほとぼりが冷めてから寄付するのが一番良いんじゃないかな。